奈良市西笹鉾町
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足元が大切

 

何にしても基礎が大切――と言えば、誰でもうなずきます。ではお尋ねしますが、 からだの基礎って何でしょう。骨盤ですか? それとも脚ですか? それとも足?

足元がぐらぐらでは

足が大事だぞ

もちろん全部がつながってからだを形作っているのですから、どれか一つだけを切り離しても、 あまり意味がありません。でも私はふつう、足から始めます。足に問題があると、 上をいくら整えてもぐらぐら、という例を何度も経験しているからです。

足の問題と一口にいっても色々あります。中でも故障がおきやすいのは足首ですね。 ここが硬いとか、足首のどこかを押えると痛いという人が多い。そこで、 足首の周辺が痛い場合にどうしたらいいか、について考えて見ましょう。

まずあなたの足首をあちこち押えてみてください。普通に生活している分には痛くもなんともなくても、 いざ押えてみると痛みを感じる場合があります。くるぶしの周りや、それこそ足のくびの部分、 つまり足の付け根のところが痛いという人が多い。捻挫(ねんざ)をしたことがあるという人も多いですね。 そういうことが原因となって、足首の周辺は骨がずれやすい。

足の骨がずれると

足首のところには、ボートのようにやや弓なりになった舟状骨(しゅうじょうこつ)とか、 さいころに近い形をした立方骨(りっぽうこつ)などという小さな骨がたくさんあつまっています。 こうした骨の一つがズレると痛みがでます。しかし歩いていても痛くないことが多いようです。 押えて痛みがあったら、この点を 「圧痛点」(あっつうてん)ということにします。

私には足が、、、

こんどは足の甲にある圧痛点のところを片方の指で押えながら、 そのちょうど裏側にあたる足裏を押えてみましょう。 この辺が痛みのある場所の裏側かな、と探りつつ押してみると、 裏から押している感触を圧痛点のところに感じるところがどこかあるはずです。 これを 「対蹠点」(たいせきてん)ということにしましょう。完全にピンポイントでここ、 と分からなくてもかまいません。大体ここら辺がそうだと分かればよろしい。
【ちなみに対蹠点は「たいしょてん」と読むのではないのか、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。 庶の字を「しょ」と読むからです。ところが漢和辞典を引いてみると、蹠の字は「せき」と読むのが正しい。 「しょ」と読むのは誤読だそうです。蹠の字は足の裏という意味です】

こうして圧痛点と対蹠点という二点が探し出されました。圧痛点を押えたまま、 対蹠点をぐっと押えてパッと離す動作を繰り返してみてください。何度か繰り返すと、 次第に圧痛がやわらいで消えて行くはずです。これは、 わずかにズレていた骨が正常な位置に戻ったからです。

痛いところを押すのではないのか、と思われるかもしれません。ところが、 自分でする整体の原則の一つは、痛いところを押さない、ことです。 むしろ痛くない方を押してパッと離す。そうすると痛みがとれることが多い。

痛みがとれにくい時

どこがずれている?

上に書いたような方法を試してみても、痛みが取れない場合があります。 それぞれの指には、付け根に長い骨がありますね。これが足の甲の真ん中あたりまで続いています。 これらの骨は中足骨といって、上、つまり甲側、または下、 つまり足裏側にずれていることが珍しくありません。上にずれていると、足の甲に痛みが出ますし、 下にずれていると足の裏に痛みが出ます。これを圧痛点と対蹠点の関係で処理しようとしても、 うまく痛みがとれないことがある。そんな時にはどうしたらいいか。

指をひっぱりながらやればいいんです。ゆびをひっぱりながら、対蹠点を押えて、 すっと力を抜いてみる。これを何度か繰り返します。そうしてもう一度、圧痛点を押えてみると、 痛くない。中足骨の上側にある関節のずれていることが多いですから、関節の位置を探り出し、 その対蹠点を押えてすっと力を抜けばいいわけです。どうぞお試しください。 これだけで、足のしびれが取れたり、正坐した時の痛みがなくなったりします。

坐骨神経痛だといわれていたのが、ただ単に足の骨がずれていただけということも あります。やはり慎重な観察が大切ですね。

(2006年11月初出)

目次   ひざと股関節の関係
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