奈良市西笹鉾町
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お尻をゆるめると・・・

お尻が硬くなると、全身に悪影響が出ます。お尻を柔らかく保とう!

お尻は柔らかいものだと、みなさん思い込んでいませんか。ところがどっこい、 女の方でもかちかちのお尻を持ち歩いている人が多い。これは放っておくとまずいですよ。

筋肉はなぜ硬くなるか

切り株に出来たキノコ

よく皆さん 「ここのスジがひっぱります」 というような言い方をされます。 スジって何でしょうか。ふだんはスジなんて感じないでしょう? ところがどこかが痛くなると、 そこにスジばったものを感じることがあるので、スジがひっぱるという言い方をされるわけでしょうね。 こういう時に痛いところにふれてみますと、確かに糸のようなスジを感じたり、ひものような硬さを 感じたりすることがある。なるほどこれが 「スジ」 か、とうなずくことになります。

このスジは筋肉や靱帯(じんたい)の一部が細長く硬くなったものです。 これを何とかほぐそうと、きつく揉む人がいますが、そんなことをすると、 その時はラクな気がしても、かえって痛みがひろがったり、 スジが太くなったりすることが多い。

不思議なことに、からだの働きにはムダがありません。筋肉や靱帯が硬くなるについては、 わけがあるはずです。硬くならないと何かを支えることができない事情がある。 たとえば背骨が曲がっていると、重さをうまく支えきれなくなります。そこで、周りの筋肉が 硬くなって骨の代わりをします。あるいは首であれば、むやみに傾くと片がわの筋肉だけが 働きつづけることになって疲れてしまいますから、反対側の筋肉が硬くなって支えるようなことをする。

お尻の苦労

お尻の筋肉にとっても事情は同じです。お尻はたいへんな重さを支えていますから、 ずいぶん厳しい仕事を受け持っています。ところが、歩くことをしないでクルマに乗る人が多いですから、 お尻の筋肉にとっては、ほぐれる機会がありません。あるじは一日中べたっとイスに座ってキーボードを たたいたりしていますから始末がわるい。お尻の筋肉は 「疲れた疲れた」 とぐちをこぼしているはずですよ。

鉛の活字、今では
貴重な文化財

もう一つ困った事情があります。股関節です。歩かないものだから、 股関節のまわりの筋肉が動かない。関節がちゃんと動かないとどうなりますか。そうです。 錆(さ)びついてしまうんですよ。蝶番(ちょうつがい)と同じです。使われない蝶番がだんだん錆びついてしまう。 あれとおんなじです。使わない関節はだんだんと錆びついてくる。

股関節が錆びつくというのは譬(たと)えですけれど、股関節のまわりを取り巻いている筋肉が硬くなってきます。 すると、お尻のあちこちが引っ張られることになる。特にひどいのは、 お尻のまん中にある仙骨と股関節をむすぶあたりにある筋肉や靱帯(じんたい)です。 これが硬くなってくると仙骨の動きがわるくなって来ます。仙骨がかちかちに固まっているという人が 少なくありません。こうなると仙骨が支えている背骨の動きもわるくなって来ますから、 全身が硬くなってくることになります。

お尻をゆるめる

硬いお尻をゆるめるにはどうすればいいでしょうか。揉(も)むのは勧められません。 揉むと、ひと時だけ筋肉をゆるめる働きがありますから、その時は確かにラクになりますが、 筋肉が硬くなっている原因が取り除かれていないかぎり、筋肉はまた硬くなってしまいます。 その時に、以前とはバランスが変わっているとか、筋肉の中を走っている毛細血管をちぎってしまうとか、 いろんなことが重なるのでしょう。筋肉はさらに硬くなることが少なくないらしい。 たびたびマッサージを受けている人のからだはカチカチになっていることが珍しくありません。

ですから 「揉む」 という作業はしない方がいい。むしろ、硬いところをしばらく押さえて、 ゆるんで来たなと思えばすっと離してやる。しばらく手を離してそれからまた押さえてやる。 ゆるんだらすっと離す。この繰りかえしです。これでお尻の硬いところをゆるめてやってください。 自分のお尻をゆるめるのは難しい? では家族のだれかにゆるめてもらってください。自分でやるより、 だれかにやってもらう方がずっと気持ちいいですよ。婦人科系のいろいろな病気の予防にもなります。

尻餅が残った

ドナウ川、ウィーンで

ただし、この方法ではゆるまない場合があります。それは昔々、子どものころに尻餅をついている時です。 といっても昔のことですから、ご本人も覚えていないことが多い。「お尻を打ったことはありませんか」 と尋ねると、 「そういえば小学校のころ、ころんで強くお尻を打ったことがありました」 などと、 告白してくださることが珍しくありません。中にはお転婆だったと見えて、鉄棒の上を歩いていて足をすべらせ、 局部をしたたか打って、そのまま地上へ転落した、と思い出してくださった方もありました。 この話しは誰にもしたことがないそうで、家族も知らなかった。そういうことがしばしばあります。

こんな場合はお尻に硬いしこりが残っています。少々の疲れ程度ではなく、変なたとえですが、硬いこんにゃく、 そういった固まりがお尻についている人が少なくありません。そこで私はこれを <尻餅> と呼んでいます。 これこそ本当の 「尻餅」 というわけです。

この尻餅が大きな影響を骨盤に与えている。腰痛が楽になったりすることもありますし、 何よりも婦人科系の症状に関連しているようです。背中の状態にも関係があると感じられます。 尻餅があるかどうか、ご自分で調べてみてください。そうして、もしも硬い尻餅があれば、 簡単なのは、足でほぐすことです。足の裏をお尻の硬いところにあてがって、しばらく動かしていると、 お尻はみごとに緩んでくるはずです。お試し下さい。やってあげる人は愛情をこめてね。

 

座るとお尻が痛い  足のしびれと冷え

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