奈良市西笹鉾町

かかとの大切さ


 

あなたの靴に小石が入っていたとしましょう。歩きにくい。気になって仕方がない。すぐに靴を脱いで、 中の石を出そうとするでしょう。じゃまな小石を靴の中でなんとか避けようと誰もがしますね。 それくらい足は全身の安定に大切なところです。単に小石が入っていたら気になるというだけでなく、 ちょっとのことで体重のかかる位置が違ってくるからでしょう。

播磨中央公園(山元和雄さん提供)

かかとの骨がずれる

それほど足は大切な場所ですから、足の骨がずれていると体の安定が悪くなるのは当然です。 特に踵(かかと)にある踵(しょう)骨という骨、踵と脛(すね)の骨のつなぎ目に位置する距(きょ)骨という骨が ズレやすい。ズレる方向はいろいろですが、よく見られるのは踵骨が後ろへズレるケース。それから距骨が外へズレるケース。

まず踵骨から行きましょう。この骨はたてに細長く、船が前後に揺れるような動き方をするようです。 高いヒールの靴を履くと、体重が前に向けてかかりますね。そうすると脛(すね)の骨が前にズレる。逆にいうと、 踵骨が後ろにズレる。これは必ずしも高いヒールを履いた場合に限らないようで、多くの人の踵骨がうしろにズレています。 ズレると足首を回す時に、ごきごきした感じが伴ったりします。

後ろに少しズレたとしても大した影響はないだろうと考えてはいけません。 このわずかなズレが問題を引き起こしている場合が少なくないからです。 わずかにズレることによって足首の動きが悪くなります。いすに坐って脚を前に出し、 踵を支点にして足首を回してみてください。スムーズに回りますか。何かひっかかりを感じたり、 うまく回らない感じや痛みなどはありませんか。あるいはふくらはぎの部分がつっぱる感じはありませんか。 そういう現象があれば、足首の周辺に問題がある証拠ですよ。

播磨中央公園(山元和雄さん提供)

かかとを自分で直す

踵は自分では直しにくいのが事実でしょう。そんなときに足首の回転をよくする簡単な方法をお教えしましょう。 回転の悪い方を左と仮定します。左手の小指を前に持ってきます。右手の人差し指で、左手の小指の先を押さえ、 やや手前に小指をそらせます。そうして空いている右手の親指で左小指の第一関節(指の先の関節)を 外から内へ向けてそっと2〜3度なでてやる。そのまま小指をそらせたまましばらく待ちます。 しばらくというのは10秒くらいでしょうか。

そうして足首を回してみると、あら不思議、足首のまわりがよくなっているはずです。 完全に軽くなってはいないとしても、幾分かはつっぱり感や痛みが改善しているはずです。 確かに不思議ですが、この原理は韓国の人が発見した「高麗手指鍼」に基づいて、 日本の井村和男さんという方が改良した「癒道整体」(井村さんの本が出版されています)という方法の一部です。

この方法で踵骨や距骨が整います。足首を捻挫した時も、この方法を使っておけば、軽くて済みます。 また足がつりやすい、こぶらがえりを起こしやすいという人は、起こしかけた時に、この方法を試してみてください。 瞬間に軽くなるかもしれません。やっぱり不思議だ。

ただし、踵骨の歪みが古くて硬くなってしまっている場合は、この方法だけでかかとを改善することは難しい。 手で踵骨をゆるめてやることが必要なようです。具体的なやりかたは、言葉で書くことが難しいですねえ。関心のある方は、 朱鯨亭の「からだほぐし教室」にお越しください・・・といいたいところなんですが、このところ教室の参加者が増えて来て、 このまま増え続けると収容できなくなってしまう可能性があるなあ、と悩んでいるところです。 朱鯨亭の二階に入れるのはせいぜい15名ほどですから。

距骨については、下の「距骨」の項にまとめてありますので、ご覧ください。

距骨

(2007年6月初出)