奈良市西笹鉾町 |
血圧が下がった
「血圧が高いと危険だから」 と降圧剤を飲んでいる人が大変に多いようです。でもちょっと待ってください。 なぜ血圧は高くなるのでしょう。ここが十分に考えられているでしょうか。
なぜ血圧は上がるのか50歳代の女性Cさんとは、かつてご近所の知り合いでした。同じ奈良県でも、住まいが遠いところに離れてしまったので、 すっかりご無沙汰していました。先日Cさんからメールが届き、朱鯨亭のホームページを見た、 血圧が高いので対策を教えてほしいとおっしゃいます。 さっそく来ていただいて拝見すると、骨盤の中央にある仙骨が傾いていました。 仙骨は、背骨がその上に立つ土台であるだけに、ここが狂うと背骨全体が不安定になります。そうして事実、 背骨があちこち歪んでいます。また、肩の鎖骨周辺や、肩関節がズレて固まっていました。 血圧の異常がある人に共通しているのは、鎖骨など肩周辺の異常、頸椎のズレ、 胸椎の上の方が固まっていること、などです。このあたりの構造に異常があって、肩のまわりの筋肉などが硬くなり、 血行が悪くなっていること、これが血圧の高くなる主な原因であるように思います。 なぜそんなことが言えるのか。これを証明しようとすれば、実際にこのあたりの硬さを取り除いてみればいいですね。 肩周辺のこりをとってみると
肩周辺のこりを取り除くというと、肩こりの対策を思い浮かべる人が多いでしょう。つまり、 肩を叩いたり、揉んだりすればいいだろうと考えるわけです。マッサージ機にかかる人がいるかもしれませんし、 子どもにお小遣いをはずんで、揉んでもらう人もいるでしょう。でも、そういうやり方はあまり賢くありません。 筋肉にたいしてマッサージで歪みをとるやり方は、筋肉にかかっている力を変えることで 関節のゆがみを直そうとしていることになります。もちろん、肩をたたいている子どもは、そんなことを考えもしません。 でも、結果としてやっていることは、そういうことです。こういう道筋は確かにありうるでしょうが、 やってみればわかるように大変に時間がかかります。 整体の発想は逆の方向です。つまり、関節のゆがみを正すと筋肉の歪みがとれる はずだ、 と考える。これは朱鯨亭で整体を学んでいる人なら、すぐに 「そうです。そうです」 とうなずくほど、 どこにでも見られる現象といっていいでしょう。たいていの関節は、歪みをとってやると周辺の筋肉の状態が変わります。 そうすると血圧を下げるには全身の関節を整えて筋肉をゆるめればいい、ということになりますね。その通りです。 降圧剤の考え方のように、筋肉や血管の化学的な状態を変えて血流をよくするやり方とは異質な発想です。 血管をゆるめれば血圧が下がる、というのは非常に分かりやすい理屈ですけれど、筋肉がゆるめば血管もゆるむ、 というのもまた非常に分かりやすい理屈ではないでしょうか。 特に脳に行く血液の量は非常に多いですから、肩の周辺がゆるむことで、血圧を押し上げる必要がなくなるのは、 分かりやすい理屈です。そうして理屈であるばかりでなく、はっきりした事実でもあります。 血圧が下がったさて、Cさんの骨盤や背中の歪みをとるとともに、鎖骨・肩甲骨・上腕骨などの歪みを取り除いて行きました。 さあ、これでしばらく様子を観察してくださいと、Cさんをお送りしました。1週間ほどして届いたメールは、 次のような文面になっていました(一部を読みやすく改めた他は、原文どおり)。
――あちこち、いい方向に変わったことを報告出来ることが嬉しく、感謝しています。
鎖骨の調整(?)をしていただいて、後から思い当たったのは、最近、 鎖骨ののど側の末端がやけに外に目だって飛び出して来たことでした。鏡を見てびっくりした覚えがあります。 それが、特に左が元の状態に戻っていました。更に驚いたのは、のどのチリメンのようなしわがひどくて、 手術跡もしわに隠れていたのが、家に帰り、鏡を見てびっくりで、しわがなくなっていました! とっても不思議です。 あんなに硬くてこっていた首がすっかり楽になりました。肩も大分楽です。腰ですが、朝の歩き始めが痛くて、 年寄りのような歩き方をしていたのが、朝一番からしゃきしゃき歩けます。 ただ、左足の付け根の裏側がすこしつっぱっています。あちこち、楽になりました。本当にありがとうございました―― 維持するのが大切このような分かりやすい実例を詳しく報告してくださったCさんに感謝しています。ただし条件があります。 整体は魔術ではありません。いったん関節が正しくなっても、生活習慣が悪いと逆戻りするのは当然です。 筋肉もとうぜん硬くなる。すると血圧がまた上がり始めます。ですから血圧が下がったと喜ぶのはまだ早い。 下がった血圧を維持するために、体操をするなりヨーガに通うなり、Cさん。何か考えてくださいね。 2006.11 |