奈良市西笹鉾町

いわゆる 「好転反応」 について

 

整体を受けたあと、だるくなる人がいますし、逆に痛みが強くなったりもします。 眠くなって、帰りの電車の中でぐっすり寝てしまったという人もいます。 こんな現象を世間では 「好転反応」 とか 「メンケン」 と呼んでいますけれど、私は 「回復反応」 とでも呼びたい。

一時わるくなる?

よくなるために一時わるくなるのだと考えて「好転」 というのでしょうが、そうとは限りません。 施術でかえって悪くしてしまった場合に 「好転反応」 だと言い逃れをする場合がないとも限らない。 はっきり 「好転反応」 といえるのは、その後しばらく経ってスッキリしてくる時です。

ダルマギク
(奈良県フラワーセンター)

Tさんは腰が痛くて来られました。慢性の腰痛です。ヘルニアだ、坐骨神経痛だ、 と整形外科などで言われてきたらしく、鍼などにも一年以上も通っているといわれます。 腰痛に一年も通うこと自体が私には疑問ですね。それでは身体がよくなったとは言えないでしょう。 でも、まあそれは問わないとしましょう。

回復反応

Tさんは針治療やマッサージを受けると、きまってその後ひどくなると言われる。 それだけ身体のゆがみが大きいということでしょう。鍼やマッサージによって筋肉のバランスが変わると、 その新しいバランスに身体がなかなか慣れることができないんですね。それで症状がきつくなる。

症状がひどくなるのは、新しい状況に適応したい、バランスを回復したい、 と身体が感じているからだと考えれば分かりやすい。バランスを回復しようとする反応です。 ですから 「回復反応」 と呼ぶのがいいだろうと私は思います。 もっと詳しく 「バランス回復反応」 といってもいいです。

回復反応が続くと

Tさんが初めて朱鯨亭へ来られた時は、翌日、翌々日、しんどくて寝ていたというほど、 この反応がきつく出たようです。二回目に来られた時もそうでした。三回目も。ただし、 そのあと三日目くらいになるとラクになるという。こういうことの繰りかえしでした。

ナデシコ
(奈良県フラワーセンター)

こんな反応が出ること自体は珍しくないので、そういうこともあります、と申し上げていたんですけれど、 これが何度も続くと、さすがに私も不安になってきます。ところが、何度目に来られた日だったか、 やはり翌日は痛くなったのだけれど、そのあと痛いところがなくなった、もう今はどこも痛くありません、といわれます。

あきらめないで

整体や鍼・マッサージは初めてという方なら、二回目くらいでもうあきらめて来なくなってしまわれたかもしれません。 でもTさんは、回復反応にめげることなく続けて来られた。これがTさんの素晴らしいところです。 これだけ粘り強く通ってくることができたのは、これまで何度も同じような反応に悩まされ続けてこられたからでしょうか。 私も深く感謝しなければなりません。

こんな例を見ていると、1〜2度ほど来ただけで早々にダメだと結論を出して来なくなる人がいるのは、 残念というほかありません。もう少し来てくださったらきっとよくなったのにと、無念です。 私自身もたまに整体を受けることがあり、そのあと、しんどくなったり、痛くなったりすることが ありますが、これは自分のからだが新しいバランスをとろうと頑張っているのだと考えています。 余裕をもって考えることが必要でしょう。

(06.10)