奈良市西笹鉾町
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汗の異常

 

汗をよくかく人、あるいは汗をかかない人。汗のかき方がおかしいと訴える人が多い ように感じます。 自然に逆らって部屋の暑さ寒さを変えることが多いため、汗のかき方がおかしくなっているのかもしれません。 でもそれだけでしょうか。

汗の出方がおかしい

奈良→柳生、滝坂の道

汗の出方がおかしいと訴える人は、胸椎5番のあたりに異常をもっています。といっても、 胸椎5番と言われてもどの骨かよくわからない、という人が多いでしょう。肩甲骨の下の端を探してください。 左右の肩甲骨の下端を結ぶ線上に胸椎7番がありますから、 そこから2個上にある骨と考えれば分かりやすいでしょう。ご家族の背中を貸してもらって、 どこにあるか確かめてください。どの骨か正確に分からなくてもかまいません。 だいたいこのあたりということが分かれば、それで結構です。

さて、その骨の上下の骨と胸椎5番とがまっすぐに並んでいるでしょうか。 背骨の左右を指で上から下へ(または下から上へ)たどってみると並び方がよくわかります。 少し胸椎5番が左右どちらかにとび出していないかどうか。どちらかにとび出しているようだったら、 この骨をとび出している側から押えてみます。そうすると押えられた人は、 「あ、そこが痛い」 というように言わないかどうか。かならずそうだとは限りませんが、 骨がどちらかにずれている場合は、とび出している側が痛いと感じる人が多いものです。 はっきりとび出していると感じられなくても、そのあたりの骨を押えて痛みがあるかどうか、尋ねてみてください。

背骨をととのえる

ケンジントン公園のカエデ

例えば胸椎5番の左側が痛かったとしましょう。この場合、骨は少し左側にずれているわけですから、 気持ちとしては5番の骨を右へ押して、正しい位置に直してあげたいという気持ちが働くかもしれません。 ところが、人の身体というものは、あまのじゃくというかなんというか、押すとかえって抵抗するものです。 下手に押すのは望ましくありません。そうではなくて、逆に痛くない側、つまりこの例ですと、 痛くない右側から痛い左に向かって押してみます。

そんなことをすると、骨がますます左に寄ってしまって、余計におかしくしてしまうのではないだろうか、 と心配する人もいるでしょう。でも、ご心配無用。人の身体は抵抗するものです。つまり左へ押されると、 抵抗してかえって右へ動こうとするものです。ですから、この習性を逆に利用します。 抵抗することが分かっているのなら、右から左へ押してみる。この時、遠慮して、 逆にずれないようにそっと力を入れずに押すようなことをすると、あまり効き目がありません。 遠慮せずに 「ぐっと」 右から左へ押します。そうして3秒ほどそのまま保って、すっと離す。そうすると、 この骨が押されている右側にむけてわずかに動きます。

これをゆっくりと何度か繰り返します。つまり、ねらいをつけている骨を痛くない方から痛いほうへ向けて押す。 そうしてこれを離す。そうすると、骨が少し右へ戻る。しばらく間をおいて、これを繰り返しますと、 骨が次第に右へ戻ってきます。しばらく間をおいて、というところが 「こつ」 で、 あせって早くやるとうまく行きません。筋肉がじわっと変化するだけの時間を与えてやるのがいいということです。

峠の茶屋

骨は次第に右へ戻って、正常位置になってきます。何度やればいいかは、その骨の状況によりますから、 何回と決めることはできません。何度か上の操作を繰り返した後で、初めと同じように骨を押えてみて、 「ここんところ、痛い?」 と聞いてみましょう。「もう痛くない」 という返事が返ってくれば、それでおしまいです。

手に汗を握らない

こうして胸椎5番の狂いが修正されると汗のかき方が正常化します。先日こられたKさんという女性は、 はじめ大まかな様子をお聞きした時は、「調子が悪いと手から汗をかくんです」 とおっしゃっていました。 汗は迷惑だから手袋をはめて来ようかと思ったそうです。 背中を拝見すると胸椎5番のところに異常がありましたので、これを調整すると、終ったあとで、 「手の汗がすっとひいていて、おかしいなあと思いました」 とおっしゃっていました。その次に来られた時には、 「もう手の汗は気になりません」 ということでした。

胸椎5番といっても、かならずしもこの骨だけがずれているとは限りません。 隣り合っている骨も少し同じ方向にずれていることが多いものです。そんな時は、隣の4番とか、 6番とかも一緒に直しておくことが必要です。そうしないと一つだけ直しても、隣の骨にひっぱられて、 すぐまたずれることになる可能性が高いからです。

よく整体やカイロの本などに、胸椎の何番をどうこうする、腰椎の何番を調整する、などと書かれていますが、 その骨だけをいじってもあまり意味がない場合が多いように思います。 それは骨が互いに組み合わさって動いているからでしょう。 一つの骨だけを動かそうとする技術がイマイチうまく行かない理由はこんなところにあるように思います。 全部を動かすのが正解だと思います。なお、「寝床体操・2」 の項目も、 ぜひお読みになってください。自分で背骨を正しくする方法を書いておきました。

(2006年6月初出)

側弯の改善   身体をゆるめる

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