あなたの生き方を変える本
生き方を変える本
どんな本を読めばいいのだろうか?
世界中に無数の本があって、どれを読めばいいのか迷います。読書ガイドを読んでも、あれこれと数多く書かれていて、何がいいか分からない。
役に立つ本が本当にあるのかどうか、それさえ分からない人もいるでしょう。楽しめたらそれでよいという考えもあるけれど、楽しいからと無限に推理小説を読み続けるわけにも行かない。
そこで私の独断と偏見で、これを読めばあなたの生き方が変わるかもしれず、整体と取り組む上でも参考になるところがあり、直接に関係がなくても生きていくうえで大いに参考になる本を集めてみました。一度読んでオシマイでなく、何度も繰り返して読み、内容を自分で確かめ、自分の血や肉にすることで生きてくる、そういう本たちです。
読む気が満々でも、欲張ってこれらを買い揃えるようなことはしないでください。それより、一冊一冊に書かれていることをじっくり確かめながら読むのがいいと思います。そうすると、いい加減に書かれた本と、真剣に書かれた本の区別が見えて来るでしょう。「いい加減に書かれた」本は、売りつけることを主な目的にしています。「真剣に書かれた」本からは学ぶことがいっぱいあります。
以下の書目を見て、偏りすぎだ、といって来た人がいます。その気持ちが分からないでもありません。でも、何を基準に偏っていると判断するのでしょう。本を選ぶのは友人を選ぶのと同じで、かならずその人の考えの反映であるはずです。偏っているといえば、すべての人が偏った本を読んでいるでしょうし、偏った友人を持っていることでしょう。大いに「偏って」いて結構だ、と私は思っています。(以下、順不同)
癒しを学びたい時に
■サージ・キング 『アーバン・シャーマン』 ヴォイス、1995。
■サージ・キング 『癒しのイメージ・トレーニング』 春秋社、1998。
ハワイの癒しのテクニックを現代に蘇らせたヒーラーの著書。
■ジェラルド・エプスタイン 『スピリチュアル・メディスン』 春秋社、1996。
癒しのみならず、ものの考え方全般で目が開かれる。アメリカの精神医学者による稀有な書物。
「現在に立ち返る―この行為一つに霊的医療の本質が凝縮されすべての癒しの土台がある」。
■クリス・ストーマー 『幸せリフレクソロジー』 ランダムハウス講談社、2009。
足の状態から心とからだの関連を読み取る独創的なヒーリングの技。
心の中を整理したい時に
■ジョゼフ・マーフィー 『マーフィー運命の法則』 産能大学出版部、1997。【品切】
中国の古典『易経』を独自の解釈で書き直した本。指針を与えてくれる座右の書。
「指示通りに六回コインを投げ、心の深層に宿る絶対確実な力を活性化するだけでよい」。
■リズ・ブルボー 『あなたは誰?』 ハート出版、2008。
あなたは「進化する魂」です、あなたは「あなたの病気」です、あなたは「光」です。
■岡野守也 『唯識のすすめ』 NHKライブラリー、1998。
仏教の中でも難解として知られる唯識思想を近づきやすく説いた入門書。
心を静かにしたい時に
■ヨーギ・バジャン 『ヨーギ・バジャン 真理のひびき』 平河出版社、1983。
印度・パンジャブ出身のシーク教思想家。目を開かされる無数の言葉。
「あなたが光となって輝くとき、闇は消える」。「あなたの根源は無限だ」。
■ジッドゥ・クリシュナムルティ 『クリシュナムルティの瞑想録』 平河出版社、1982。
独自の生き方を貫いたインド出身の思想家。森の生き物や光を見る目は詩人のもの。
■キャサリーン・マクドナルド 『チベット・メディテーション』 日中出版、1987。新版1999。
チベットで修行した尼僧。瞑想の具体的な方法について詳しく、目が開かれる。
■ティク・ナット・ハン 『死もなく、恐れもなく』 春秋社、2011。
ベトナムの禅僧。ひたすら私たちと同じ地平に立って、どこまでも穏やかに語りかける。
「自分の力で不死の知恵を持つのだ。死もなく、恐れもなく、あるのはただ継続だけであると」。
社会のあり方を考えたい時に
■ミヒャエル・エンデ 『オリーブの森で語りあう』 岩波書店、1982。
ドイツの作家エンデら3人が現代の経済・法・文化のあり方を縦横に語る。
■ミヒャエル・エンデ 『ものがたりの余白』 岩波現代文庫、2009。
晩年のエンデが社会のあり方や文学について編者に語る。学ぶところが多い。
■子安美知子・編 『エンデと語る』 朝日選書、1986。
経済における友愛、法における平等、文化における自由。ミュンヘンでインタビュー。
■ウラジーミル・メグレ 『アナスタシア』 ナチュラル・スピリット、2012。
(「響き渡るシベリア杉」シリーズ第1巻、現在第5巻まで刊行)
考え方を変えたい時に
■ジッドゥ・クリシュナムルティ 『子供たちとの対話』 平河出版社、1992。
深い彼の思索のあとを、子どもたちに平易に説く。彼の思想の入門書として最適。
■ジッドゥ・クリシュナムルティ 『生の全変容』 春秋社、1992。
インド出身の思索家がアメリカの宗教学者と対話する。ジッドゥの代表作の一つ。
■ラルフ・W・エマソン 『精神について』 日本教文社、1996。
訳者いわく「エマソンは私の愛する人である」。私も同じ思いで紹介したい。
■ニール・D・ウォルシュ 『変えれば、変わる』 サンマーク出版、2009。
「すべての変化は良いほうへの変化である。変化は、あなたが望むから起こる」。
■ケン・ウィルバー 『無境界』 平河出版社、1986。
「究極的には、自分は不随意と随意のプロセスを生み出している深い源である」。
■ディナ・グローバーマン 『イメージワーク入門』 春秋社、新装版2002。
イメージを扱う方法を身に付ければ、新しい生き方を選択できると著者はいう。
「イメージには確かに言葉ではたどりつけない部分に私たちを結びつける強力なパワーがある」。
夢を実現したい時に
■中村天風 『成功の実現』 日本経営合理化協会出版局、1988。
インドのヨーガ行者について学んだ日本人。多くの日本人に影響を与えた。
■ジョン・マクドナルド 『マスターの教え』 飛鳥新社、2001。
マスターと呼ばれる不思議な人物から本当に夢を実現する方法について詳しく学ぶ。
■R.E.デーヴィス 『心の力の秘密』 日本教文社、1998。
夢を実現する方法論について類例がないほど詳細を極めたもの。訳文は硬い。
今後、このページの本は、少しずつ増やして行く予定です。なお、整体の本は次のところにありますので、こちらもご覧ください。 →整体の本
(2007. 09 初出)