整体と関連する本

整体は決してカンタンな仕事ではありません。誰かに頼っていればできる、マニュアルがあればできるという仕事ではない。ところがカイロや整骨院などの店舗が激増しています。皆がやりたがっているのだとすれば、なぜでしょう。儲かる仕事だと聞いて、あるいは楽な仕事だと聞いて始めるのでしょうか。それならおやめなさい、と言いたい。

marshmallow
マシュマロウの花

これまで私はほとんど独学で整体を学んできました。本を読み、そこに書かれていることを試し、うまく結果が出なかったり、何か弊害のあるやり方は捨てて、自分のやり方を作り上げてきました。色々な本を読むのは、色々な人から学ぶということです。ですから本を読むのが嫌いな人は、整体の勉強を止めておいたほうがいい。色々な人から数多くの考え方を学ぶ気がない人にとって、整体は向かない仕事だと思います。

でもライフワークとして取りくむ気のある人には、これほどやりがいのある仕事も少ないでしょう。自分で試し、苦しみ、考えたことが、目に見えて結果として現れる仕事ですから

私がこれまで参考にしてきた本の一部、整体に関連するものを次にあげてみました。読む気が満々でも、欲張ってこれらを買い揃えるようなことはしないでください。それより、一冊一冊に書かれていることをじっくり確かめながら読んでください。

そうすると、いい加減な本と、真剣に書かれた本の区別が見えてきます。いい加減に書かれた本からは、あまり学ぶところがありません。たとえ書いてあることに誤りがあっても、真剣に書かれた本には学ぶことが色々あるはずです。マークのついているものは、とりあえずどこから読めばいいか分からないという人に、最初に手にとってほしいものです。なお、以前に取り上げていたもので、すでに入手困難になっているもの等は省きました。(日本・海外とも姓の五十音順)

日本の本

有川貞清 『始原東洋医学』(『潜象界からの診療』を改題) 高城書房、2008。
井村和男 『癒道(いどう)整体』 たにぐち書店、2004。
井村和男 『癒道整体医学』 たにぐち書店、2007。
笠茂享久 『歯はいのち!』 文春文庫、2009。
黒川瀞雄(せいゆう) 『姿勢の医学』 アスク、2007。
河野健二 『伸展法』 文芸社、2005。
高橋迪雄(みちお) 『正體術大意』復刻版 たにぐち書店、1986(初版1926~8)。
龍村修 『龍村式指ヨガ健康法』 日貿出版社、2009。
鶴田聡 『仙骨理論パート1』 たにぐち書店、2003。
仁科まさき 『マイホームレイキ』 BABジャパン、2008。
野口晴哉 『整体入門』 ちくま文庫、2002。
野口晴哉 『風邪の効用』 ちくま文庫、2003。
野口明子 『回想の野口晴哉』 ちくま文庫、2006。(著者は晴哉の妻)
橋本敬三 『万病を治せる妙療法 操体法』 農山漁村文化協会、1983。
橋本敬三 『誰にもわかる操体法の医学』 農山漁村文化協会、1986。
橋本敬三 『生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集』 創元社、1987。
橋本敬三 『からだの設計にミスはない』 たにぐち書店、2003。
浜田貫太郎 『整体操法入門』 たにぐち書店、2008。
吉田邦夫 『手を添えるだけで、骨のゆがみがなおる』 PHP、2008。
吉田始史(もとふみ) 『仙骨姿勢講座』 BABジャパン、2006。
柳泰佑(ユー・テーウ) 『てのひらツボ療法』 地湧社、1986。

海外の本

ジェームズ・オシュマン 『エネルギー医学の原理』  エンタプライズ、2004。
バーバラ・アン・ブレナン 『光の手 (上)(下)』 河出書房新社、1995。
ノーマン・カズンズ 『笑いと治癒力』 岩波書店、1996(原著1979)。
ルドルフ・シュタイナー 『オカルト生理学』 ちくま学芸文庫、2004。
ルドルフ・シュタイナー 『病気と治療』 イザラ書房、1992。
ルドルフ・シュタイナー 『人智学から見た家庭の医学』 風濤社、2003。
ルドルフ・シュタイナー 『医学は霊学から何を得ることができるか』 水声社、2006。
ジョセフ・ヘラー、ウィリアム・ヘンキン 『ボディワイズ』 春秋社、1996(原著1986)。
トーマス・マイヤーズ 『アナトミー・トレイン』 医学書院、2009。

 

なお、整体以外の本は次のところにありますので、こちらもご覧ください。→生き方を変える本