睡眠薬不要
不眠症で悩んでいる人が多い。何とか簡単に改善する方法はないものでしょうか。ほんとうに簡単で、しかもよく効く方法をお教えしましょう。
睡眠薬が不要になった
「教えていただいた中で、これがいちばんよく効きます」と指の形を示して熱心に話してくださるOさん。いままでなかなか寝付けないので、睡眠薬を飲んでいたと言われます。じゃ、これをやってみてください、とお教えしたわけです。すると睡眠薬がまったく不要になったという。
不眠の人は後頭骨が硬くなっていることが多い。後頭骨というのは頭の後ろの出っ張りより下の部分です。この骨の動きが硬くて、動かなくなっていると、後頭骨の部分の皮膚をつまんだ時に圧痛を感じる部分のあることが多い。眠れないという人は、試しにこの部分を少し強めにつまんでください。どこかに圧痛を感じる部分があるでしょう。
その時、どうすればよいか。あちこちで説明している通り、全身と手とは対応関係があります。どう対応しているかは例えば『指ヨガ』の本に出ていますから、そちらをご覧いただくとしましょう。後頭骨に対応する手の指は中指です。なかでも中指の先端部分の甲側が後頭骨に対応します。爪の下から第1関節までが、後頭骨に当たる。
そこでこの部分を、軽く軽くそっと指先方向へ撫でると、後頭骨が緩んで、つまんでも圧痛を感じなくなるはずです。色々試してみると、反対側の手指の先だけを使って、第1関節と第2関節の中間あたりからそおっと長めの線を4本くらい引く感じで撫でてやると、後頭骨が不思議に緩んできます。一度でだめなら、皮膚の圧痛がすっかり消えるまで、何度かやってみてください。
Oさんによると、これをやった途端にすうっと眠くなって来るそうですが、ホントかな。私がやってみる感じでは、撫でるとなんだか頭の中がすっきりとしてくる感じです。不眠症の皆さん、お試し下さい。ただし、何か悩みを抱えて悶々としている人には効かないようですから、念のため。
( 2012. 01 初出 )