赤ちゃん、おめでとう
骨盤を正しい位置にすると、おなかがゴロゴロと鳴り始めるのは珍しいことではありません。よくあることです。腸の状態が骨盤の位置や傾きによって大きく影響を受けているからではないでしょうか。同じように生殖器も骨盤の状態に大きく依存していると感じられます。
子どもができない
昨年、ご夫婦で来られていたSさん。腰痛とか肩こりとかで一緒に来られる時もあり、とても仲のいい若夫婦であることがほのぼの伝わってくる雰囲気でした。女性の方が、赤ちゃんができないとおっしゃいます。何とか子どもがほしいと不妊治療も受けて見られたようですけれど、効き目がなかった。
整体に不妊を直すという一項目があるわけではないので、私としては不妊対策として特に何かすることがあるわけではありません。いつものように、身体を読んで歪みを正す作業を繰り返していました。注意したといえば、骨盤の修正を念入りにしたことくらいでしょうか。
赤ちゃんができた
ところが今年に入ったある日「赤ちゃんができたんです」とうれしそうに話してくださいました。これまでの経験では、妊娠の初期に骨盤を整えておきますと、お産が軽くてすむように思います。生理痛の程度で終わったと後で話してくださった方もありました。
そんなわけで、今回も初めのころに少しさせていただきました。出産までは特有の骨盤の動きがありますから、これから後はあまり調整のようなことをしても効果がないかもしれません、とお話しして、そのまま出産まで過ごしていただくようにお願いしました。
そこへ昨日Sさんから電話があり、また整体を受けたいとのこと。施術の最中でしたので、赤ちゃんができたかどうかはお聞きしなかったのですけれど、日数からしてもう出産は終わっているはず。ちょうど直前のキャンセルがあったので、そこへ来てくださいと楽しみにお待ちしました。
お産がとても軽かった
予想通り。お父さんが赤ちゃんをだっこしていらっしゃいました。女の赤ちゃんです。9月に生まれたので、まだ2か月。文字通りの赤ちゃん。お母さんによると、産婆さんにお願いして助産院で取り上げてもらったお産がとても軽く、ほんの数時間で生まれたそうです。立ち会ったお父さんも、ポロっと生まれた、とおっしゃっていました。
帝王切開やら何やら、難しいお産を経験している人が多い中で、これはどうしたことでしょう。1時間ほどのあいだ泣くこともなく、おだやかな赤ちゃんです。私はコウノトリになった気分でしたけれど、よく考えてみても私は何もしていない。こういうめぐり合わせもあるということなのでしょう。何もしない整体が私の理想像です。
骨盤が変化すると中身も変化する
この例を見ても、骨盤が変化すると中身が変化すると感じられます。理論的に因果関係を説明することはできませんが、実例はたくさんあります。
( 2007. 12 初出 )