植物園
植物園は身近にあるパワースポットです。これを利用しない手はありません。
植物園はパワースポット
それぞれの記事に添えた写真について、よく尋ねられます。あれは自分で撮影したものなのかというお尋ねです。花の写真はいずれも、どこかの植物園に出かける時にカメラを下げていった成果です。中には道端の花を写したものも混じっています。
森の中、花の中に入ると、たっぷりと植物のエネルギーを感じることができますね。動物も植物も、それぞれに生命のエネルギーを発していて、森の中・花の中ではそのエネルギーを敏感に感じることができるのだろうと思います。ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーが次のように書いているのも、よく分かります。
「精神の目をもって花に向かい合うと、かすかな望みを抱くときの私たちの魂のように感じられます。
一度、春の花を見てください。春の花は根本的に願望の息吹です。春の花は憧れの具現したものです」 ── R・シュタイナー『身体と心が求める栄養学』
関西の植物園
奈良には公立の大きな植物園がまったくないのが残念です。春日大社に「萬葉植物園」というのがありますが、春日大社が私的に運営しているもので、規模も小さい。また「馬見丘陵公園」という広いところがありますけれど、植物園の体裁をなしておらず、冬は吹きさらし、夏は木陰がなく、花を楽しめる環境ではありません。
そのため私は、関西の植物園に、たいてい何度も訪れています。例を挙げると ──
京都府立植物園(京都市北山)
大阪府立花の文化園(河内長野市)
宇治市植物公園
神戸布引ハーブ園(新神戸駅北)
大阪市立長居植物園
神戸市立森林植物園(再度山)
西宮市北山緑化植物園
草津市立水生植物公園みずの森(烏丸半島)
といったところ。中でも、その質量ともに充実しているのは「京都府立植物園」。ここは各季に1度は行きます。特に楽しみなのは、敷地の中央付近にある「植物生態園」。ここには、都市近郊では見られない、山野草が色々と自然の状態で見られ、楽しみな一画です。
「大阪府立花の文化園」は規模は小さいものの、園内の花の量が半端でなく、植物園全体が花園のよう。花がお好きな方にお勧めです。「大阪市長居植物園」の池には、二羽の白鳥(つがい?)がいて、人が近づくと向こうから近づいてくれます。たいへん可愛い。「神戸市立森林植物園」は、神戸の中心地から遠く、行きにくいのが難ですが、森林の中の雰囲気をじっくり味わえることでは随一です。
ボランティアが重要な役割
どこの植物園も、近頃は近所の人たちのボランティア制度を導入していて、ボランティアの人達が草花の手入れに余念がありません。植物園で働いたことがある女性がお客様にいらっしゃって、その人によれば、植物園の園長さんの重要な仕事は、ボランティア同士が仲良く取り組めるように、仲を取り持つことなんだそうです。花は知らないことですが、人間のいるところ、どこでも人間関係が一番難しいし、それが生きて行く上の楽しみでもあり、生きがいでもあるんでしょうね。
( 2014. 11 初出、2016. 01 改訂 )